「イルカうねりが上手になりたい」
「ドルフィンキックをしても、なかなか前に進まない」
「バタフライが苦手で、どう練習すればいいかわからない」
そんな小学生スイマーにおすすめしたいのが、イルカうねりを身につける練習です。
イルカうねりは、バタフライだけに必要な動きではありません。体を上手に使って水の抵抗を減らし、スムーズに前へ進む感覚を身につけるためにも役立ちます。
ただし、最初から大きく体を動かせばいいわけではありません。
大切なのは、「力いっぱい動く」のではなく、体全体を波のようにつなげて動かすことです。
この記事では、小学生でも取り組みやすいイルカうねりの練習方法を、陸上・プールの両方からわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- イルカうねりとは何か
- イルカうねりが上手になるメリット
- 正しいイルカうねりの動かし方
- 自宅でできる練習方法
- プールでできる練習方法
- イルカうねりが上手くならない原因
- ドルフィンキックやバタフライへのつなげ方
イルカうねりとは?
イルカうねりとは、頭・胸・お腹・腰・脚を連動させて、体を波のように動かす泳ぎ方です。
イルカが泳ぐときのように、体の前側から後ろ側へ動きをつなげていくため、「イルカうねり」と呼ばれます。
特にバタフライでは重要な動きですが、イルカうねりの感覚を身につけることで、ドルフィンキックやターン後の水中動作にも応用できます。
ここで大切なのは、
「腰だけを上下に動かす」のではない
ということです。
頭から胸、腰、脚へと動きをつなげていくことがポイントになります。
イルカうねりができると何が変わる?
イルカうねりを身につけるメリットは、単純に「キックが強くなる」だけではありません。
① 水の抵抗を減らしやすくなる
水泳では、前に進む力だけでなく、水の抵抗を減らすことも重要です。
体がバラバラに動いてしまうと、水を必要以上に押してしまいます。
反対に、体をなめらかにつなげて動かせるようになると、水の流れに乗りやすくなります。
② ドルフィンキックがスムーズになる
ドルフィンキックは、脚だけを大きく動かす動きではありません。
体幹から脚へ動きをつなげることで、キックがスムーズになります。
「一生懸命キックしているのに進まない」
という場合は、脚の力だけに頼っていないか確認してみましょう。
③ バタフライが泳ぎやすくなる
バタフライでは、腕だけで泳ごうとするとすぐに疲れてしまいます。
体のうねりを利用することで、腕とキックの動きをつなげやすくなります。
その結果、バタフライ特有の「大きな動き」を無理なく作りやすくなります。
④ 水中動作にもつながる
スタートやターン後の水中では、体を一直線に保ちながらドルフィンキックを使います。
そのため、普段から体を波のように動かす感覚を練習しておくことは、水中動作の土台づくりにもなります。
正しいイルカうねりの動かし方
イルカうねりを覚えるときは、いきなり速く泳ぐ必要はありません。
まずは、体の動きを分けて覚えることから始めましょう。
STEP1:胸を少し下げる
まず、胸を少し下方向へ動かします。
このとき、
「胸を思い切り沈める」
必要はありません。
ほんの少し胸を下げるイメージで十分です。
すると、胸からお腹、腰へと動きが伝わっていきます。
STEP2:お腹・腰を持ち上げる
胸を下げたら、次にお腹や腰を持ち上げるようにします。
ここでも大きく動かす必要はありません。
小さな動きを、なめらかにつなげることがポイントです。
「胸を下げる」
↓
「お腹を持ち上げる」
↓
「腰が動く」
↓
「脚へ動きが伝わる」
この順番を意識してみましょう。
STEP3:最後に脚へ動きを伝える
最後に、体の動きを脚へ伝えます。
ここで大切なのは、最初から脚を強く蹴らないことです。
イルカうねりでは、
体の動き → 腰 → 脚
という流れを作ることが重要です。
脚だけを激しく動かすよりも、体全体を使って小さく動いたほうが、うねりの感覚をつかみやすくなります。
自宅でできるイルカうねり練習
プールに行けない日でも、基本的な体の使い方は練習できます。
① うつ伏せうねり
床やマットの上でうつ伏せになります。
両腕を前に伸ばし、体をまっすぐにします。
そこから、
- 胸を少し下げる
- お腹を持ち上げる
- 腰を動かす
- 脚へ動きを伝える
という順番で、体を波のように動かします。
練習の目安
10回×3セット
最初は回数よりも、動きを丁寧に確認しましょう。
「腰だけが動いていないか?」
「脚だけをバタバタさせていないか?」
をチェックします。
プールでできるイルカうねり練習
② 壁につかまって練習する
プールでは、壁につかまってイルカうねりを練習する方法があります。
両手で壁を持ち、体を伸ばします。
そこから胸、お腹、腰、脚へと動きをつなげていきます。
この練習のメリットは、泳ぎながらではなく、体の動きそのものに集中できることです。
最初は小さなうねりで構いません。
③ ビート板を使ったドルフィンキック
次はビート板を使います。
ビート板を持って体を伸ばし、ドルフィンキックを行います。
ここで意識したいのは、
「足を強く蹴る」ではなく「体の動きを脚まで伝える」
ということです。
脚だけを大きく動かすのではなく、体幹から動きを作ってみましょう。
練習の目安
25m×4本
速さを競うのではなく、1本ずつ動きを確認します。
イルカうねりをクロールにも取り入れてみよう
「イルカうねりはバタフライの練習だから、クロールには関係ない」
と思っている人もいるかもしれません。
しかし、体を連動させて動かす感覚は、クロールにも活かせます。
クロールでは、ストロークやキックだけでなく、体幹を安定させながら体を効率よく使うことが重要です。
例えば、クロールで体がガチガチに固まっていると、水の抵抗を受けやすくなります。
イルカうねりの練習を通して、
- 体をリラックスさせる
- 体幹を使う
- 体全体を連動させる
- 水の流れを感じる
という感覚を身につけていきましょう。
ただし、クロールでバタフライのような大きなうねりをそのまま使うわけではありません。
あくまで「体を連動させる感覚」を泳ぎに活かすと考えるとわかりやすいです。
イルカうねりが上手くならない3つの原因
原因① 腰だけを動かしている
もっとも多いのが、腰だけを上下に動かしてしまうケースです。
腰だけを動かしても、体全体に動きがつながりません。
改善ポイント
「胸→お腹→腰→脚」
と、順番に動きを伝える意識を持ちましょう。
原因② キックを強くしすぎる
「速く進みたい!」
と思うほど、脚を強く蹴りたくなります。
しかし、最初から強く蹴ると体の動きがバラバラになってしまうことがあります。
まずは、
小さく・ゆっくり・なめらかに
を意識してください。
原因③ 息を止めてしまう
練習に集中すると、知らないうちに息を止めてしまうことがあります。
力が入りすぎると、体も硬くなります。
泳ぎながら無理に息を止め続けるのではなく、普段の練習でコーチの指示に合わせて自然な呼吸を身につけましょう。
イルカうねりの練習で意識したい3つのポイント
覚えることが多すぎると、子どもは動きにくくなります。
最初は次の3つだけで十分です。
ポイント1:大きく動かない
「うねり=大きく体を動かす」
ではありません。
まずは小さな動きから始めましょう。
ポイント2:体を固めない
力が入りすぎると、体の動きが途中で止まります。
肩や腰に力を入れすぎず、リラックスして動きましょう。
ポイント3:毎回少しずつ練習する
イルカうねりは、1日で完璧になる動きではありません。
短時間でも繰り返すことで、
「この動きなら水がスムーズに流れる」
という感覚が少しずつ身についてきます。
イルカうねりの練習は「速さ」より「感覚」
小学生スイマーの場合、練習でいきなり速さを求める必要はありません。
むしろ、
「今、体が波のようにつながっているかな?」
と確認することが大切です。
例えば25mを速く泳ぐより、
「ゆっくりでもきれいなうねりで25m泳ぐ」
ことを目標にする日があってもいいでしょう。
動きが安定してきたら、徐々にスピードを上げていきます。
今日からできるイルカうねり練習メニュー
最後に、取り組みやすいメニューをまとめます。 練習 内容 目的 うつ伏せうねり 10回×3セット 体の連動を覚える 壁につかまるうねり 10回程度 うねりの感覚を確認 ビート板ドルフィン 25m×4本 体から脚へ動きを伝える ドルフィンキック 25m×4本 水中でのうねりを安定させる クロール+体幹意識 25m×4本 体全体を連動させる
※回数や距離は、年齢・泳力・練習環境に合わせて調整してください。
まとめ|イルカうねりは「体全体で泳ぐ」ための練習
イルカうねりを身につけるポイントは、脚だけで頑張らないことです。
胸、お腹、腰、脚をつなげて、体全体を波のように動かします。
最初はうまくできなくても問題ありません。
まずは陸上で動きを覚え、次にプールでうねりを練習し、最後にドルフィンキックやバタフライへつなげていきましょう。
そして、忘れてはいけないのが、
「大きく動く」より「なめらかに動く」
ということです。
イルカうねりが安定してくると、バタフライやドルフィンキックだけでなく、水中で体を効率よく使う感覚も身につけやすくなります。
今日の練習では、速さだけを追いかけず、
「体が波のようにつながっているか?」
を意識してみてください。
その小さな感覚の変化が、将来のタイム短縮につながっていきます。
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