「泳ぎは速いのに、なぜかレースで負けてしまう…」
実はその原因、スタートにあるかもしれません。
競泳では、スタートのわずか0.1秒〜0.3秒の差が順位を大きく左右します。特に小中学生のレースでは実力が近いため、スタートで出遅れるだけで苦しい展開になることも少なくありません。
この記事では、大会を控える小中学生と保護者の方に向けて、スタートで遅れる主な理由と改善ポイントをわかりやすく解説します。
結論:スタートで遅れる原因は「反応」ではなく「準備」にある
スタートが遅いと聞くと、
- 反射神経が悪い
- 運動神経がない
- センスがない
と思われがちです。
しかし実際は違います。
多くの場合、
「よーい」の姿勢や踏み切り方など、スタート前の準備に原因があります。
つまり、練習次第で十分改善できるということです。
スタートで遅れる理由① 構えた時に重心が後ろにある
スタート台に立った時、体重が後ろに残っている選手は少なくありません。
重心が後ろにあると、
- 踏み切りまで時間がかかる
- 前に飛び出せない
- 力が逃げる
という状態になります。
改善ポイント
- 肩を少し前に出す
- 足の指で台をしっかりつかむ
- 前へ倒れる感覚を作る
前へ進む準備ができると、スタートの反応も速く見えるようになります。
スタートで遅れる理由② 合図を待ちすぎている
真面目な選手ほど、
「絶対にフライングしてはいけない」
と考えすぎる傾向があります。
その結果、
- 音を聞く
- 考える
- 動く
という流れになり、反応が遅れます。
改善ポイント
合図を待つのではなく、
「鳴ったらすぐ飛ぶ」
という意識を持ちましょう。
普段の練習からスタート音に慣れておくことも大切です。
スタートで遅れる理由③ 踏み切りの力が弱い
スタートは飛び込みではなく、
スタート台を強く押す動作
です。
飛ぼうとする意識が強いと、
- 上へ跳んでしまう
- 前へ進まない
- 水に落ちるだけになる
ことがあります。
改善ポイント
スタート台を後ろへ押すイメージを持ちましょう。
陸上の短距離走のスタートに近い感覚です。
スタートで遅れる理由④ 入水後に失速している
実はスタートが遅く見える選手の中には、
飛び出しは速いのに入水後で失速しているケースがあります。
こんな選手は要注意
- 水しぶきが大きい
- 入水時に膝が曲がる
- すぐ浮いてしまう
これではせっかくのスタートが無駄になってしまいます。
改善ポイント
- 手をしっかり伸ばす
- 頭を腕の間に入れる
- 流線形を崩さない
入水後の姿勢を整えるだけで大きく変わります。

スタートで遅れる理由⑤ 緊張で体が固まっている
大会になると、
- 手が震える
- 足が重い
- いつも通り動けない
という経験をしたことがある選手も多いでしょう。
これは緊張によるものです。
改善ポイント
大会前に、
- スタートの動きをイメージする
- 深呼吸をする
- ウォーミングアップをしっかり行う
ことで緊張を和らげることができます。
保護者ができるサポート
大会前になると、
「スタート遅れてたよ」
と言いたくなることもあります。
しかし、選手本人はすでに気にしている場合がほとんどです。
おすすめなのは結果よりも努力に目を向けることです。
声かけの例
- 練習頑張っていたね
- 良いチャレンジだったね
- 次はここを意識してみよう
前向きな言葉は次の成長につながります。
スタート改善チェックリスト
チェック項目 確認 重心は前にあるか □ スタート音に集中できているか □ 台を強く押せているか □ 流線形を維持できているか □ 緊張対策をしているか □
大会前に確認してみましょう。
まとめ
スタートで遅れる原因は、反射神経や才能だけではありません。
多くの場合、
- 構え方
- 重心位置
- 踏み切り
- 入水姿勢
- 緊張対策
を見直すことで改善できます。
大会本番でベストタイムを出すためにも、まずはスタートを見直してみましょう。
たった0.1秒の改善が、大きな自己ベスト更新につながるかもしれません。



