「水泳を速くしたいけど、自宅では何を練習すればいい?」
「週1〜2回のスイミングスクールだけで、本当にタイムは縮まるの?」
「プールがないから、水泳の自主練習はできないと思っている」
そんな小中学生や保護者の方に、まず伝えたいことがあります。
水泳の自主練習は、毎日長時間やる必要はありません。
プールに入れない日でも、10分程度でできることがあります。
大切なのは、ただ疲れるトレーニングをすることではありません。
次にプールで泳ぐときに、前回より1つでも良い動きをできるように準備することです。
この記事では、小中学生でも取り組みやすい「自宅10分自主練習メニュー」を紹介します。
水泳の自主練習は「10分」から始めよう
結論から言えば、最初から30分、1時間と頑張る必要はありません。
むしろ小中学生の場合、長時間の自主練習を無理に続けるより、
毎日少しずつ続ける習慣
を作ることが大切です。
例えば、 時間 内容 1分 今日の目標を確認 2分 ストリームライン・姿勢確認 3分 柔軟性・可動域を意識 2分 体幹・バランス 2分 イメージ・振り返り
これだけでも10分です。
「これならできそう」と思いませんか?
小中学生向け!水泳の自宅10分自主練習メニュー
ここから具体的に紹介します。
ただし、成長期の子どもが行う運動なので、痛みを感じた場合は中止してください。
また、筋力トレーニングについては、年齢や発達段階に合わせ、必要であればコーチや専門家に相談しましょう。
① 1分|今日の水泳の目標を決める
最初の1分は、体を動かしません。
「今日は何を意識するか?」
を決めます。
例えば、
- スタート後の姿勢
- ストリームライン
- キックを止めない
- 呼吸後に頭を戻す
- ターン後の姿勢
- 1かきでしっかり伸びる
などです。
ポイントは、
目標を1つにすること。
「あれもこれも」と考えると、実際に泳いだときに何を意識すればいいのか分からなくなります。
② 2分|ストリームラインを確認する
水泳でタイムを縮めるうえで、体を水の中でどう保つかは重要なポイントです。
自宅では、鏡などを使って姿勢を確認できます。
両腕を頭の上に伸ばし、
「水の中で体をまっすぐにする」
イメージを持ちます。
チェックするポイント
- 腕をしっかり伸ばせているか
- 肩に力が入りすぎていないか
- 頭が前に出ていないか
- 体が左右に曲がっていないか
- お腹や腰が大きく反っていないか
ただし、自宅でストリームラインを作ったからといって、水中で同じ姿勢が完全にできるとは限りません。
あくまで、
「正しい姿勢を意識する練習」
として行いましょう。
③ 3分|柔軟性を意識する
次は体を動かします。
水泳では、肩や股関節などを大きく動かす場面があります。
そこで、自宅で無理のない範囲で体を動かします。
例えばこんな動き
- 肩をゆっくり回す
- 腕を大きく動かす
- 股関節をゆっくり動かす
- 足首を動かす
- 軽いストレッチをする
ここで重要なのは、
「痛いほど伸ばす」ことではありません。
「昨日より柔らかくなったかな?」
と無理に比較する必要もありません。
体を気持ちよく動かす程度から始めましょう。
④ 2分|体幹・バランスを意識する
水泳では、体が水の中で安定していることも重要です。
自宅では、簡単なバランス運動などから始められます。
例えば、
- 片足立ち
- 姿勢を意識した立位
- 無理のない体幹運動
などです。
ここでも、
「何回できたか」だけを競わない
ことが大切です。
フォームが崩れてまで回数を増やす必要はありません。
特に小学生なら、
「10分間で限界まで追い込む」
よりも、
「正しい姿勢を意識する」
ことを優先しましょう。
⑤ 2分|泳ぎをイメージする
最後の2分は、かなり簡単です。
目を閉じて、次の練習や大会をイメージします。
例えば自由形なら、
- スタート
- 入水
- ストリームライン
- 浮き上がり
- 泳ぎ
- ターン
- ラストスパート
- ゴール
という流れを頭の中で思い浮かべます。
「速く泳ぐ!」
だけではありません。
自分がどう動くのかを具体的にイメージすることがポイントです。
10分自主練習で一番大切なのは「続けること」
ここまで読むと、
「たった10分で本当に速くなるの?」
と思うかもしれません。
正直に言えば、
10分の自主練習だけで急激にタイムが縮まるわけではありません。
ここは誤解しないでください。
水泳の技術を身につけるには、実際に水中で泳ぐ練習が必要です。
では、なぜ10分なのか。
理由は、
「自分の泳ぎについて考える習慣」を作るためです。
自主練習で「やってはいけないこと」
水泳が速くなりたいからといって、何でもやればいいわけではありません。
特に小中学生は注意してください。
① 無理な筋トレをする
「速くなりたいから腹筋100回!」
のように、回数だけを増やす必要はありません。
フォームが崩れた状態で続けるより、正しい動きを意識することを優先しましょう。
② 痛みを我慢する
「これくらい大丈夫」
と痛みを我慢して続けるのは避けましょう。
成長期の体には個人差があります。
痛みや違和感がある場合は、休むことも練習の一つです。
③ 毎日メニューを増やす
最初は10分で十分です。
続けられるようになってから、必要に応じて内容を見直します。
自主練習は、
多ければ多いほど良い
とは限りません。
④ 親が全部決めてしまう
これは意外と重要です。
親が、
「今日はこれをやりなさい」
「明日はこれ」
と全部決めてしまうと、子ども自身が考える機会が減ってしまいます。
最初は親がサポートしても構いません。
しかし少しずつ、
「今日は何を練習する?」
と子ども自身に考えてもらいましょう。
水泳が速い子と、なかなか伸びない子の違いは?
もちろん、泳ぐ速さには、
- 体格
- 技術
- 練習量
- 指導環境
- 経験
- 成長段階
など、さまざまな要素が関係します。
「自主練習をすれば必ず速くなる」と単純に言うことはできません。
しかし、
自分の泳ぎを振り返る習慣
を持つことは、競技に取り組むうえで役立ちます。
例えば、
「前回は呼吸で頭が上がった」
と気づけば、次の練習でそこを意識できます。
「ターンの後に離されている」
と気づけば、コーチに質問できます。
「スタート直後から遅れている」
と分かれば、スタート練習に取り組むきっかけになります。
つまり、自主練習の目的は、
自宅で完璧な水泳技術を身につけることではありません。
プールでの練習を、もっと意味のあるものにすることです。
「10分」を積み重ねると、練習への向き合い方が変わる
最初は、
「今日はストリームラインを確認した」
だけでもいいでしょう。
次の日は、
「肩を動かした」
だけでも構いません。
さらに、
「次の大会で○秒を切りたい」
と目標を考えるようになるかもしれません。
この変化が大切です。
水泳の自主練習は、
体を鍛えるだけではありません。
自分の泳ぎを考える時間でもあります。
親が子どもに聞いてほしい3つの質問
子どもが自主練習を続けるために、親ができるサポートがあります。
それは、質問することです。
「今日の練習はどうだった?」
だけではなく、
「今日、一番意識したことは?」
「次の練習で何を変えたい?」
「次の大会で何を目標にする?」
と聞いてみてください。
答えがすぐに出なくても構いません。
大切なのは、
子ども自身が自分の水泳について考えること
です。
大会で勝ちたいなら「練習以外の時間」も使おう
大会で勝ちたい。
自己ベストを更新したい。
ライバルに勝ちたい。
そのために、プールで一生懸命練習することはもちろん重要です。
でも、
「練習日以外は何もしない」
という選択肢だけではありません。
自宅で10分。
姿勢を確認する。
体を動かす。
動画を見る。
次の目標を決める。
そして次の練習で試してみる。
このサイクルを作ってみましょう。
まとめ|水泳の自主練習は「10分」からでいい
水泳は、プールがなければ実際に泳ぐことはできません。
しかし、速くなるための準備は自宅でもできます。
今回紹介した10分メニューをまとめると、 時間 自主練習 1分 今日の目標を決める 2分 ストリームライン・姿勢確認 3分 柔軟性を意識して体を動かす 2分 体幹・バランス 2分 泳ぎをイメージ・振り返り
最初から完璧にやる必要はありません。
まずは、
「今日から10分だけ」
始めてみてください。
そして次にプールへ行ったとき、
「前回より少しだけ良くなった」
と思えることを1つ作る。
それを積み重ねていきましょう。
水泳は、プールに入っている時間だけが勝負ではありません。
プールに入れない時間をどう使うか。
そこにも、タイムを縮めるヒントがあります。
関連記事
水泳は週1〜2回の練習だけで大会に勝てるのか?
前の記事では、プールに入らない日にもできる「水泳の自主練習」について詳しく紹介しています。
→ 水泳は週1〜2回の練習だけで大会に勝てるのか?|自宅でもできる自主練習の重要性
1かきで進む距離を伸ばす方法
泳ぎの効率を高めて、少ない動作で前へ進むことを考えたい方はこちら。
→ 1かきで進む距離を伸ばす方法|水泳の効率を上げるポイント
自由形が遅い原因と改善方法
自由形のタイムが伸び悩んでいる場合は、まず「なぜ遅いのか」を確認してみましょう。
→ 自由形が遅い原因と改善方法|小中学生が見直したいポイント
水泳のスタートを速くする練習方法
レース序盤で差をつけたい選手はこちら。
→ 水泳のスタートを速くする練習方法|小中学生が大会で差をつける5つのポイント
オススメ競泳水着、グッズ↓



