「スイミングスクールには週1〜2回通っているのに、なかなかタイムが縮まらない」
「大会で勝ちたいけれど、家では何をすればいいの?」
「水泳はプールがなければ練習できないのでは?」
水泳を頑張る子どもと、その姿を見守る親なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
少年野球なら、自宅で素振りができます。
サッカーなら、ボールを使ってリフティングやドリブルの練習ができます。
では、水泳はどうでしょうか。
週1〜2回スイミングスクールに行き、プールで泳ぐ。
それ以外の日は、何もしない。
もちろん、休息も成長には必要です。
しかし、「大会で勝ちたい」「今よりタイムを縮めたい」と考えるなら、泳ぐ日以外の時間をどう使うかも大切です。
結論から言います。
水泳はプールに入らない日でも、自分の泳ぎについて考えたり、体の使い方を練習したりできます。
自宅で泳ぐことはできません。
しかし、速くなるための準備まで何もできないわけではありません。
この記事では、「水泳は週1〜2回の練習だけで速くなれるのか?」という疑問について考えながら、自宅でもできる自主練習の重要性を解説します。
水泳は週1〜2回の練習だけで大会に勝てるのか?
結論は、練習回数だけで勝てる・勝てないは決まりません。
週1〜2回の練習でも成長する子どもはいます。
一方で、毎日泳いでいても、思うようにタイムが伸びないこともあります。
大切なのは、単純な練習回数だけではありません。
重要なのは「プールにいる時間以外」
例えば、週2回、1時間ずつ練習するとします。
1週間は168時間あります。
そのうち、水泳の練習時間は2時間です。
もちろん、睡眠や学校、食事など、すべての時間を練習に使えるわけではありません。
しかし、ここで考えたいのです。
プールにいない時間は、本当に水泳と関係のない時間なのでしょうか。
・自分の泳ぎについて考える
・大会の目標を確認する
・正しい姿勢を意識する
・柔軟性を高める
・体幹を鍛える
・スタートやターンの動きを確認する
水泳は、プールの中だけで完結するスポーツではありません。
少年野球は素振り、サッカーは自主練習。では水泳は?
少年野球をしている子どもなら、自宅で素振りをすることがあります。
壁当てやキャッチボールをすることもあるでしょう。
サッカーなら、ボールを触る時間を増やせます。
ドリブルやリフティングも、自宅の庭や公園などで練習できます。
もちろん、環境によってできることは違います。
では、水泳はどうでしょうか。
「プールがないから、自主練習はできない」
そう考えてしまう人も多いかもしれません。
確かに、水泳は水の中で泳ぐスポーツです。
実際に泳ぐ技術を身につけるには、プールでの練習が必要です。
しかし、だからといって、
プールがない日は何もできない
というわけではありません。
水泳選手に必要なのは「泳ぐ練習」だけではない
タイムを縮めるためには、泳ぐ距離や本数だけが重要なのではありません。
泳ぎを安定させるためには、さまざまな要素が関係します。
水泳で必要になる主な要素
- 正しい姿勢を維持する力
- 体幹の安定
- 肩や股関節の柔軟性
- ストリームラインを作る意識
- スタートやターンの動きの理解
- レースに向けた目標設定
- 自分の泳ぎを振り返る習慣
これらのすべてを、自宅だけで完璧に身につけることはできません。
しかし、プールでの練習をより効果的にする準備はできます。
「練習しているのに速くならない」子どもに足りないもの
ここで、少し厳しいことを書きます。
スイミングスクールに通っているだけで、必ず大会で勝てるわけではありません。
毎週同じように練習に行く。
コーチから言われたメニューをこなす。
そして帰宅する。
もちろん、それだけでも泳げるようになります。
しかし、競技としてタイムを縮めていく段階になると、少しずつ差が生まれます。
その差は何でしょうか。
私は、**「自分で考える時間」**も大きいと考えています。
コーチに言われたことを、その日だけで終わらせていないか?
例えば、練習中にコーチから、
「もっと体をまっすぐにしよう」
「キックを意識しよう」
「最後まで伸びよう」
と言われたとします。
その場では理解したつもりになります。
しかし、次の練習は1週間後。
その間、一度も思い出さなかったらどうでしょうか。
次の練習で、また同じことを言われるかもしれません。
一方で、自宅で少しでも、
「今日、コーチに何を言われたかな?」
「次は何を意識しよう?」
と考える子どもがいます。
この小さな積み重ねは、すぐには大きな差にならないかもしれません。
しかし、数か月後、1年後には違いが出る可能性があります。
大会で勝ちたいなら「練習の時間」だけを増やす必要はない
ここで誤解してほしくないことがあります。
私は、
「毎日厳しいトレーニングをしなければ勝てない」
と言いたいわけではありません。
子どもには、学校生活があります。
友達と遊ぶ時間も必要です。
そして、十分な睡眠や休息も大切です。
無理なトレーニングを続ければ、疲労がたまり、水泳そのものが嫌いになる可能性もあります。
大切なのは、
「毎日たくさん練習すること」ではありません。
「水泳について考える時間を少し増やすこと」です。
例えば、1日10分でも構いません。
プールに入らなくてもできることはあります。
自宅でもできる水泳の自主練習5選
ここからは、プールに入れない日でも取り組める内容を紹介します。
ただし、成長期の子どもが行う運動については、無理をしないことが大切です。
痛みがある場合や、体に不安がある場合は無理をせず、必要に応じて指導者などに相談してください。
1.ストリームラインを確認する
水泳では、抵抗を減らす姿勢が重要です。
その基本になるのがストリームラインです。
自宅でも、鏡などを使って姿勢を確認できます。
確認したいポイント
- 両腕をしっかり伸ばせているか
- 腕が耳の後ろにあるか
- 頭が下がりすぎていないか
- 体が曲がっていないか
ただ腕を上げるだけではありません。
「水の中で体をまっすぐにする」
というイメージを持つことが大切です。
2.柔軟性を高める
水泳では、肩や股関節などの動きが泳ぎに関係します。
特に、
- 肩周り
- 胸周り
- 股関節
- 足首
などは、泳ぎ方によって動きが求められる部分です。
ただし、無理に体を伸ばす必要はありません。
痛みを我慢して行うストレッチは避けましょう。
「少しずつ体を動かす」
ことを習慣にするだけでも十分です。
3.体幹を意識する
水泳では、水の中で体の姿勢を安定させる必要があります。
そこで重要になるのが、体幹です。
自宅では、
- 正しい姿勢を意識する
- 短時間の体幹トレーニングを行う
- バランスを意識する
といったことができます。
ただし、回数を競う必要はありません。
子どもの自主練習では、
「正しい姿勢で行う」
ことを優先しましょう。
4.動画で自分の泳ぎを振り返る
もし大会や練習の動画があれば、一度見返してみましょう。
これは非常におすすめです。
泳いでいる本人は、自分の泳ぎを客観的に見る機会があまりありません。
動画を見ることで、
「思っていたより足が下がっている」
「ターンの後に失速している」
「スタート後の姿勢が崩れている」
など、新しい発見があるかもしれません。
ただし、自分だけで問題点を決めつける必要はありません。
気になる部分があれば、次の練習でコーチに質問することもできます。
5.次の練習の目標を1つ決める
これが、最も簡単で重要かもしれません。
次の練習までに、
「次はこれを意識する」
という目標を1つ決めます。
例えば、
- 最後までストリームラインを意識する
- キックを止めない
- 呼吸の後に頭をすぐ戻す
- ターン後の姿勢を意識する
ポイントは、
目標を増やしすぎないことです。
一度に5つも10個も意識するのは難しくなります。
まずは1つ。
そして、練習が終わったら振り返る。
この習慣が、自分で考える力につながります。
「自主練習=筋トレ」ではありません
自主練習と聞くと、
「毎日筋トレをしなければいけない」
と思うかもしれません。
しかし、それだけが自主練習ではありません。
特に小学生の場合は、成長段階に合わせることが大切です。
自主練習には、
- ストレッチ
- 姿勢の確認
- 動画を見る
- 目標を考える
- イメージトレーニング
- 水泳について学ぶ
といった方法もあります。
つまり、
「プールに入らない=水泳のために何もできない」
ではないのです。
親ができることは「練習させること」ではない
ここは、親として特に考えたい部分です。
子どもが水泳をしていると、
「もっと練習しなさい」
「家でもトレーニングしなさい」
と言いたくなることがあります。
しかし、無理にやらせても続きません。
大切なのは、子ども自身が、
「もっと速くなりたい」
「次の大会ではタイムを縮めたい」
と思えることではないでしょうか。
親ができることは、厳しく管理することだけではありません。
例えば、
「今日の練習で何を教えてもらった?」
「次の大会では何秒を目標にする?」
「前より何ができるようになった?」
と聞くだけでもいいと思います。
答えを教える必要はありません。
子ども自身が考えるきっかけを作る。
それも、親ができるサポートの一つです。
水泳は「週1〜2回」だからこそ、考える時間が重要になる
水泳は、毎日プールで練習できる家庭ばかりではありません。
スイミングスクールに通える回数も限られています。
だからこそ、私は思います。
プールに入れる時間を大切にするためにも、プールに入らない時間を無駄にしない。
次の練習まで何も考えない。
そしてプールに入り、またコーチに同じことを言われる。
それよりも、
「前回は何を注意された?」
「今日は何を意識する?」
と考えてから練習に行く。
それだけでも、練習への向き合い方は変わるかもしれません。
本当に大会で勝ちたいなら、自分から考える選手になる
大会で勝つために必要なのは、才能だけではありません。
もちろん、体格や経験、練習環境など、さまざまな条件があります。
しかし、誰にでもできることがあります。
それが、
「自分の泳ぎについて考えること」
です。
速い選手を見て、
「すごいな」
で終わるのか。
「なぜ速いんだろう?」
と考えるのか。
コーチに注意されて、
「また言われた」
で終わるのか。
「次はどうすれば改善できるだろう?」
と考えるのか。
この違いは、すぐにはタイムに表れないかもしれません。
しかし、競技を続ける中で大きな差になる可能性があります。
まとめ|水泳はプールの中だけが練習ではない
水泳は、実際に泳ぐためにはプールが必要です。
これは間違いありません。
しかし、
速くなるためにできることが、プールの中だけにあるわけではありません。
今回のポイントをまとめます。
- 水泳は練習回数だけで結果が決まるわけではない
- プールに入らない日にもできることがある
- 自主練習は筋トレだけではない
- ストリームラインや姿勢を確認できる
- 動画で泳ぎを振り返ることができる
- 次の練習の目標を決められる
- 大切なのは、自分で考える習慣
少年野球には素振りがあります。
サッカーにはドリブル練習があります。
水泳にはプールが必要です。
だからこそ、
「プールがないから何もできない」
で終わらせるのではなく、
「プールがない日でも、次に速くなる準備はできる」
と考えてみてほしいです。
大会で勝ちたい。
自己ベストを更新したい。
ライバルに勝ちたい。
そう思うなら、次の練習日まで何もしないのではなく、まずは10分だけでも水泳について考える時間を作ってみてください。
その小さな積み重ねが、次の練習を変え、いつか0.1秒の差につながるかもしれません。
併せて揃えたい↓





