はじめに
私は長年、パチンコを打ち続けていました。
勝った日もあります。
負けた日もあります。
でも今になって振り返ると、あの頃に一番失っていたのはお金ではありませんでした。
それは「時間」です。
そしてその時間の先にあった、家族との何気ない日常です。
この記事では、パチンコをやめた40代の父親として、やめて初めて気づいたことを正直に書いていきます。
パチンコをやめる前の休日
以前の休日は、だいたいこんな流れでした。
朝、ホールへ向かう。
開店と同時に席に着く。
気づけば昼を過ぎ、気づけば夕方になっている。
半日、いや下手をすれば一日が終わっていました。
帰宅してもどこか気だるい。
勝っていれば少し気分がよく、負けていれば無言になる。
子供が「どこか連れてって」と言っていたことも、気がつけば忘れていました。
やめようと思ったきっかけ
特別な出来事があったわけではありません。
ある休日、ホールの駐車場に車を停めようとしたとき、ふと思いました。
「自分は今、何をしにきているんだろう」
勝ちたいわけでもない。
楽しいわけでもない。
ただ習慣で来ている。
その瞬間、なんとも言えない空虚さを感じました。
帰り道、子供が学校でどんな話をしているか、最近何に興味を持っているか、何も答えられない自分に気づきました。
それがきっかけでした。
やめてみてわかったこと
①時間はこんなに長かった
パチンコをやめた最初の休日、何をしていいかわかりませんでした。
ホールに行かないだけで、午前中がこんなに長いとは思いませんでした。
その余った時間で、子供の習い事の送迎に初めてちゃんと付き合いました。
練習を端で見ていると、子供が思いのほか一生懸命で、少し驚きました。
「いつからこんなに上手くなったんだろう」
そう思ったとき、見ていなかった時間の長さを実感しました。
やめてみてわかったこと
②子供の成長は巻き戻せない
お金はまた稼ぐことができます。
しかし子供が小学生でいる時間は、一度しかありません。
文部科学省の調査でも、家族と過ごす時間や日常の会話が、子供の自己肯定感の形成に深く関わると示されています。
大げさに聞こえるかもしれませんが、「一緒にいる」というだけで親にできることがあるのだと、今は思っています。
試合の応援に行く。
送迎の車の中で他愛ない話をする。
帰りにコンビニに寄る。
それだけのことが、子供にとっての
「父親との記憶」になっていくのだと気づきました。
やめてみてわかったこと
③お金も残るようになった
副次的な効果ですが、お金の話も書いておきます。
仮に毎週5,000円をパチンコに使っていたとすると、年間で26万円になります。
毎週1万円なら、年間52万円です。
その分がまるごと残るわけではありませんが、使い道を自分で選べるようになりました。
家族での外食が増えました。
子供の習い事の道具を少しいいものにしました。
旅行の積み立ても始めました。
お金の使い方が変わると、家族の話題も変わります。
「次はどこに行こうか」という会話は、パチンコをやっていた頃にはありませんでした。
パチンコをやめることは「我慢」ではなかった
やめる前は、やめることを「我慢」だと思っていました。
楽しみを捨てることだと思っていました。
でも実際にやめてみると、そうではありませんでした。
単純に、時間と気持ちの使い方が変わっただけです。
ホールで過ごしていた半日が、家族と過ごす半日に変わった。
それだけのことです。
失ったものは何もなく、取り戻したものだけがありました。
おわりに
この記事は、パチンコを否定したくて書いたわけではありません。
ただ、40代の父親として、あのまま続けていたら気づかなかったことがあると伝えたくて書きました。
子供の試合を応援したとき、子供が帰りの車でぽつりと話してくれたこと。
そういう小さな瞬間が、今の自分には何より嬉しいです。
お金より時間、時間より記憶。
やめてよかったと、今は素直に思っています。

