
「え、これうちの子のことだ…」
プールサイドで見てて、そう思ったことありませんか?
一生懸命バタバタ手足を動かしてるのに、なぜか体は全然前に進まない。むしろ立ち泳ぎしてる方が速いんじゃない?ってくらい、その場でぐるぐるしてる…。
実はこれ、めちゃくちゃあるあるなんです。平泳ぎは4泳法の中でも「動きは簡単そうに見えるのに、実は一番むずかしい」と言われる泳ぎ方。がんばってるのに進まないのは、子どもの努力が足りないからじゃなくて、ちゃんと理由があります。
今日は、平泳ぎが進まない原因を5つに分けて、子どもに教えるときのコツと一緒に解説していきます。
原因①:手と足が「バラバラ星人」になっている
平泳ぎで一番多い落とし穴がコレ。手と足を同時に動かしちゃうパターンです。
平泳ぎは本来、「手をかく→足を蹴る→伸びて進む」の順番。でも初心者の子は、手と足を一緒にバタバタ動かしてしまいがち。これだと、手で水をかき集めた勢いを、足のキックがすぐに邪魔してしまって、結局その場でジタバタしているだけになるんです。
教え方のコツ 子どもには「手はグー、足はチョキ」みたいに、順番があることをイメージさせてあげましょう。「手をかいたら、足はまだお休み。手が伸びきったら、今度は足の番!」と、声に出しながら練習するとリズムがつかみやすくなります。

原因②:カエル足になっていない「バタ足キック」
平泳ぎのキックは、クロールのバタ足とはまったくの別物。かかとをお尻に引きつけて、足の裏で水を挟むように蹴る「カエル足キック」が正解です。
でも慣れないうちは、ついクロールみたいに膝から下だけをパタパタ動かしてしまう子が多いんです。これだと水を後ろに押し出せず、推進力がほとんど生まれません。
教え方のコツ 陸上で「かかとをお尻にタッチ→足の裏を天井に向ける→水を挟むように閉じる」の3ステップを、ゆっくり分解して練習させてみてください。カエルさんのジャンプをイメージすると子どもにも伝わりやすいです。

原因③:手のかき方が「立ち泳ぎ」状態になっている
手を大きく横にかきすぎるのも、進まない原因のひとつです。平泳ぎの手のかきは、実は思っているよりずっとコンパクト。肩幅より少し広いくらいの範囲でハートを描くようにかくのが理想で、大きくかきすぎると体が持ち上がるだけで、前への推進力に変わりません。
これ、水中で犬かきしてるのに近い状態。一生懸命だけど、力が横や上に逃げてしまっているんです。
教え方のコツ 「顔の前で小さなハートを描いてみよう」と伝えると、子どもはイメージしやすいです。かく範囲を狭くするだけで、驚くほどスーッと進むようになることがあります。

原因④:体が沈んで、水の抵抗だらけになっている
姿勢も見逃せないポイントです。頭を上げすぎたり、お尻が沈んでいたりすると、体全体が斜めになって水の抵抗をまともに受けてしまいます。板みたいに水平な姿勢と、体を「くの字」にした状態では、進みやすさが全然違うんです。
教え方のコツ 「おへそを底に見せるように、体をまっすぐ伸ばしてみよう」と声をかけてあげましょう。ビート板を使って、姿勢だけに集中する練習をするのも効果的です。

原因⑤:呼吸のタイミングで毎回ブレーキがかかっている
息継ぎのたびに体が沈んだり、動きが止まったりしていませんか?これも進まない原因の定番です。呼吸のタイミングと手足のかき・キックのタイミングがズレていると、せっかく生まれた推進力を毎回自分でリセットしてしまうことになります。
教え方のコツ 「手をかいて体が浮いたときに、パッと息を吸う」というタイミングを、プールサイドで一緒に手を動かしながら練習してみてください。動きの中で自然に呼吸するイメージがつかめると、格段に進みやすくなります。

まとめ:焦らず「ひとつずつ」直していこう
平泳ぎが進まないのは、才能や体力の問題じゃなくて、ほとんどが「動きの順番」と「タイミング」のズレが原因です。
今日紹介した5つのポイントを、一度に全部直そうとしなくて大丈夫。まずは1つ、たとえば「手と足のタイミング」だけに絞って練習してみてください。それだけでも、驚くほどスイスイ進むようになることがあります。
子どもが「あ、進んだ!」と実感できた瞬間は、練習への自信にもつながります。ぜひ次のプールの時間に、今日のポイントをひとつだけ試してみてください。きっと、お子さんの泳ぎが変わる瞬間に立ち会えるはずです。




